カナダ移民の文化と歴史を知る「カナダミュージアム」
カナダミュージアムは、三尾地区からカナダへ移民し帰国した人々がもたらした暮らしや文化を紹介し、その歴史を後世に伝えていく施設です。
カナダでの暮らしを感じさせるクラシカルな洋室
玄関扉を開けると、白とブルーグレーのようなタイル貼りの玄関でした。
チェスボードを思い浮かべたこのレトロな玄関に心掴まれました。
玄関で靴を脱いで上がります。
玄関ホールです。
正面には2階への階段があり、2階には6畳の和室と6畳と3畳の洋室があります。
残念ながら2階は入室禁止となっているので見学することはできませんが、案内板に写真があるので部屋の様子が分かると思います。
訪れた際はぜひ写真をご覧になってくださいね。
私たちは案内板の順路に沿って右側の部屋へ行きました。
最初のお部屋はクラシカルな窓や腰壁、床板の洋室でした。
エレガントで落ち着いた雰囲気で素敵です。
ミュージアム内には「caféメイプル」も設けられており、こちらのお部屋はカフェとして利用できます。
天井のレリーフにも意匠を感じます。
カナダから持ち帰ったという蓄音機が展示されていました。
今では展示物やインテリアとして飾られているお店などもあると思いますが、ここでは実際に蓄音機で音楽を聴く日常があったのですね。
そしてテーブルとイスでの食事、トイレは腰掛式の便器、就寝にはベッドという洋式の生活だったそうです。
ぜひ見てほしいのがこちらの床なのです。
教えていただいて気づいたのですが、このような床の張り方は珍しいですよね。
そして夫が地下室がある事に気づきました。
公開はされていないのですけれど、床下には台所から出入りできる地下室があるそうですよ。
こちらの扉は隣の部屋との間の扉なのですが折り戸なのが珍しいですね。
そしてガラスは昔の手延べの板ガラスで、歪みのある窓ガラスです。
今では大変貴重なガラスです。
続くお部屋も洋室で、こちらもカフェとなっています。
受付もこちらのお部屋にあります。
格子戸のデザインが和風なので、こちらのお部屋は和洋折衷な雰囲気でした。
船旅で帰国するときに使用された大きなトランクケースが展示されていました。
他にも棚にカナダのメイプルシロップやサーモンの缶詰なども展示されています。
そのサーモン缶を地元のスーパーで探してみたのですが販売されていないのですよね。
実はサーモン缶を食べたことがないので食べてみたいです。
カナダ移民の歴史が分かる和室の展示室
廊下に出て隣のお部屋へ行きました。
廊下には格子の組み方に意匠のあるガラス窓やガラスがはめられている障子があります。
障子にガラスがあるので閉塞感が無いのかなと思いました。
このノスタルジックな雰囲気が素敵ですね。
次のお部屋はガラリと雰囲気が変わり和室なので驚きました。
欄間のある二間続きの部屋で襖で仕切られています。
和室は展示スペースになっており、三尾のカナダ移民の文化や歴史をパネルや映像で知ることができます。
日本の建築とカナダの暮らしや洋風建築を取り入れている和洋折衷な邸宅内を見て、他の地域の洋館と違いカナダへ移民して帰国した人々が住まわれた三尾ならではの建物だと感じました。
和風建築も素晴らしく、今では珍しい書院と床の間も兼ね備えています。
縁側には足踏みミシンが展示されていました。
他にもトランクケースや衣類が展示されていて、当時のファッションを知ることができます。
縁側から見えるお庭です。
緑の見えるお庭を見ていると心が安らぎました。
展示室を出ると左に和室がありますがこちらのお部屋は見学ができません。
この後順路は戻ります。
廊下の先には男女別のトイレがありました。
トイレの扉にあるメイプルリーフがかわいかったのでパチリ。
トイレはリフォームされているのか昔のままでなくて綺麗なので安心してくださいね。
古民家洋館をそのままミュージアムにしたカナダミュージアムはいかがでしたでしょうか?
今回紹介しきれなかったところもありますので、ぜひ皆さんも実際に訪れてみてくださいね。
カナダ移民して帰国された方々の暮らしぶりを感じることができますよ。
*和歌山にアメリカ村!?移民の町 三尾のアメリカ村 (こちら)
*三尾のアメリカ村のシンボル 「カナダミュージアム」 (こちら)
*すてきな雑貨店 「なずな」 (こちら)
<カナダミュージアム>
・住所 和歌山県日高郡美浜町三尾482
・電話番号 0738-20-6231
・営業時間 10:00~16:00
・休館日 火曜日・年末年始
・入館料 大人(高校生以上)150円(100円割引のコーヒー券付き)
中学生以下の入館料は無料です。
・NPO法人 日ノ岬・アメリカ村HP http://americamura.wakayama.jp/
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